パーソナルツール
現在の場所: ホーム 授業で探す/Lecture 文学部 書誌調査というお仕事
文書操作

書誌調査というお仕事

和漢古典籍の書誌調査方法を学ぶための資料です。

Contents
  1. はじめに
    書物とは、さまざまな知識や人間の思いを、時空を超えて伝えてくれるタイムカプセルです。それなしに文明の高度な発達はあり得ず、人類史上、最も重要な発明品、道具と言えるでしょう。
  2. 書物を知る
    まず、タイトルをもとに和漢古書目録を使ってその本について調べてみましょう。様々な和漢古書の目録から手元にある本について知ることができます。
  3. 著者を知る
    手元にある本の著者がどんな人物であるか、それを知らずしてその本がどんな書物か知ることはできません。 その本がどんな人物によって書かれたものか調べてみましょう。 人名辞典や前項で紹介した目録を使って調べることによって、本や著者を知り、書物と書物をつなげていくことができます。
  4. 書物を比較する・つなげる
    検索対象資料の分野、内容などを検索キーにして個別の図書館・文庫目録も検索してみましょう。 また、全文画像も掲載されたデータベースを利用すれば、テキストや筆蹟、画風の比較もできます。
  5. 書誌調査に役立つツール
    書誌調査では目録や人名辞典以外にも以下のようなツールを利用できます。 知らない言葉や地名、元号などを見つけたら調査に役立ててください。

担当教員:塩村 耕

**コンテンツは随時改善・増補予定です**

1.はじめに

書物とは、さまざまな知識や人間の思いを、時空を超えて伝えてくれるタイムカプセルです。それなしに文明の高度な発達はあり得ず、人類史上、最も重要な発明品、道具と言えるでしょう。

  • 日本には先人たちの配慮によって、膨大な古典籍(*)が残されています。ところが残念なことに、それらを顧みる人たち、つまり死者の声に直接耳を傾けようとする人たちは、日に日に少なくなりつつあります。
  • 多くの人々に古典籍の世界に直接触れて欲しい、そのための道具や作法をお伝えしようというのが、このパスファインダーの目的です。

*ここでいう「古典籍」とは、主に明治維新以前に日本で作られた版本や写本を指しますが、多くの文庫に伝存する唐本(中国で作られ日本に舶載された漢籍)や韓本(同じく朝鮮半島で作られた書籍)、また明治以降に作られた和装本をも含んでいます。

2.書物を知る

まず、タイトルをもとに和漢古書目録を使ってその本について調べてみましょう。様々な和漢古書の目録から手元にある本について知ることができます。

国内の様々な和漢古書を探す

全国の図書館の和漢古書を記録した総合目録を検索することによって、一度に膨大な和漢古書を検索できます。
 

総合目録で探す

オンラインで利用できる国内の総合目録には例えば以下のようなものがあります。

3.著者を知る

手元にある本の著者がどんな人物であるか、それを知らずしてその本がどんな書物か知ることはできません。 その本がどんな人物によって書かれたものか調べてみましょう。 人名辞典や前項で紹介した目録を使って調べることによって、本や著者を知り、書物と書物をつなげていくことができます。

著者を調べるための図書・データベース

著者の検索ができる図書・データベースには以下のようなものがあります。

例) 『和朝名勝画図』を調査する

『和朝名勝画図』は名所の風景を描いた享保17年(1732)年刊の絵本。

著者の「漱石子」は『国書人名辞典』に、藤井氏、京の人、とあるのみで、伝不詳。

ヒントは奥書の作者肩書「承議郎金吾校尉」。これは正六位下・右衛門尉の唐名(中国風の呼称)。

そこで「地下家伝・芳賀人名辞典データベース」を姓や肩書で検索する。
すると、いたいた!藤井重好という人(レコードID:00100297)。時に正六位下・大舎人大允兼右衛門少尉でぴったり一致する。

 

ここでもう少し、調査をしてみる。著者が判明したところで、次に「藤井重好」で「日本古典籍総合目録」を検索する。
すると、享保20年刊『築山庭造伝』の(著作ID:375075)の画工であることがわかる。
実際の資料を見ると見返に同じように「承議郎金吾校尉藤井宿祢重好画図」とあり、画風も一致する。

wacho3
 

このようにひと手間調査を加えることで著者の新事実が判明したり、別の著作が見つかったりして比較研究の材料になる。

4.書物を比較する・つなげる

検索対象資料の分野、内容などを検索キーにして個別の図書館・文庫目録も検索してみましょう。 また、全文画像も掲載されたデータベースを利用すれば、テキストや筆蹟、画風の比較もできます。

国内諸機関の和漢古書目録

オンラインで利用できる国内の諸機関の目録や和漢古書のデジタル画像データベースには例えば以下のようなものがあります。

もう「ちょっとだけ」調査する

和漢古書のデジタル画像や記述的書誌データベースを利用することによって本によるテキストの差異や
書物と書物の著者や来歴などのつながりを見出すことができます。

書物は基本的に複製されるものですが、モノによって差異があります。
その差異に書物を解く重要なカギがあり、その本による差異を比較し、書物を知って
先人の志を学び、そして調査を自分の研究に生かしてください。
 

5.書誌調査に役立つツール

書誌調査では目録や人名辞典以外にも以下のようなツールを利用できます。 知らない言葉や地名、元号などを見つけたら調査に役立ててください。

言葉・地名を調べる

資料やデータベースを調べている際に知らない単語・地名がでてきたら以下のツールで調べることができます。

年号を調べる

西暦・和暦変換や干支の変換に以下のツールが利用できます。


Powered by Plone

このサイトは次の標準に準拠しています:

Programmed by Knowledge Science Co., Ltd, 2008-2010